寄稿者:R-body 中島秀雪
10月20日は世界骨粗鬆症デーです。皆さん、自分の骨について普段どれくらい意識しているでしょうか?
現代の高齢化社会では、日本の骨粗鬆症患者は1,300万人を超え、今なお増加の一途を辿っているとされています。全国各地でシニア層の健康維持と生活の質を向上させるための取り組みがさまざまに行われていると思いますが、その中で骨粗鬆症の予防や改善等を目指したシニアフィットネス分野で有効活用できるのがパワープレートです。
骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨がもろくなってしまう病気です。特に高齢者に多く見られ、転倒による骨折のリスクが大幅に増加します。通常、骨密度を維持または増加させるためには、負荷をかけた運動が重要とされています。しかし、高齢者や骨粗鬆症のリスクが高い人々にとっては、過度の負荷をかけた運動は危険を伴うことがあります。
パワープレートの特徴でもある「3次元ハーモニック振動」は、1秒間に25〜50回の高速振動により筋肉や骨に適度な負荷がかかります。振動による刺激を与えながら負荷のない運動をすることができ、シニア層や骨粗鬆症を抱える方にも適しています。
また、加齢に伴い、筋力の低下やバランス感覚の衰えは避けられません。これにより、転倒や怪我のリスクが増し、日常生活にも大きな影響を与えます。パワープレートの微細な振動が体を揺らすことで、体の中心を保とうとする微細な調整が自然に行われます。こうした機能を鍛えることにより日常生活の質が向上することがシニア層のフィットネス参加には期待できます。
さらに、私たちの日常生活においては重力という負荷が存在します。
写真を見比べたときに、立ってバンザイ(右)のように、私たちは日常生活の多くを立って行なっています。バンザイをする肩周りだけでなく、姿勢を支える全身の筋肉が活動しており、エクササイズも立って全身運動を行うことが重要になります。
このようなパワープレートや重力などの原理原則をふまえ、シニア層への運動プログラムにおいても、パワープレート上でのスクワットや片足のバランスなどの種目を組み込むことは効果的と思われます。
高齢化が進む現代、骨粗鬆症の予防と改善はシニア層の健康維持に欠かせません。パワープレートを活用した安全で効果的なエクササイズで、健康な骨と生活の質向上を目指しましょう!