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パワープレート®トレーニングは短距離走のパフォーマンスを向上させる

2019年01月7日 | Fitness, Research

要約:

1. 6 週間の全身振動(WBV)トレーニング後に10 m、20 m、40 m、50 m、
および60 m 走の成績が有意に向上し、全体の向上率は2.7%であった。
2. 歩幅は5.1%、走行速度は3.6% 向上した。
3. カウンタームーブメントジャンプ高が3.3%増加し、瞬発力の持続時間が全体
で7.8 % 増加した。

6 週間のパワープレートトレーニングは短距離走の運動学的特性と瞬発力
パフォーマンスに有意な変化をもたらした。

緒言:
短距離走のパフォーマンスは、最高速度にできるだけ速く到達する能力と、
この速度を必要な時間または距離の間維持する能力によって定義される。
歩幅、ピッチ(step ra te)、走行速度といった特異的な運動学的特性の向上や瞬発力の増加によって、短距離走のパフォーマンスの向上は可能である。
これらの運動学的特性は最適な運動ニューロンの興奮性と速筋線維の動員の向上によって鍛えることができる。

先行試験では全身振動が筋肉の長さに変化をもたらし、おそらく筋紡錘と思われる感覚受容器を刺激し、「緊張性振動反射」を誘発することが示唆されている。この反射は動きの効率化に関与している。さらに、振動中の筋肉の運動単位の動員閾値は随意収縮と比較して低いという指摘がある。これはすなわち、より小さい刺激で筋肉が収縮すると反応がより速くなるということである。また、WBVトレーニングが速筋の動員を向上させるという報告もあり、WBVトレーニングは経験の浅い運動選手において、短距離走の運動学的特性および瞬発力/ 跳躍パフォーマンスを有意に向上させるという仮説を立てた。

方法:
24 名の志願者を無作為に2 群に割り付けた。1 群はパワープレートで6 週間のトレーニングプログラムを行い、対照群はトレーニングに参加しなかった。トレーニング群はウォーミングアップの後、パワープレートを用いた16 ~ 36分のセッションを週3 回行った。4 つの静的エクササイズ(スクワット、ワイドスクワット、片脚スクワットを両足、図1 を参照)を行った。
1週目は、すべてのエクササイズを周波数30 Hz、加速度2.28 gで行った。
トレーニング期間中に次の過負荷原則に従ってプログラムの強度を上げた。

6 週間のパワープレートトレーニングは短距離走の運動学的特性に有意な好ましい変化をもたらした。本試験の結果は歩幅の増大がピッチの減少より大きかったことを示しており(5.6% 対- 3.9%)、正味の効果として速度が向上した結果、短距離走のパフォーマンスが上がった。

結果と結論:
歩幅が増大すれば速度が増すのではないかと主張することはできる。しかし、歩幅が増大しても筋力が同じであれば、ピッチは減少するはずである。この説に従うと、ピッチが遅くなると歩幅の増大から得られる利益は失われるはずである。本試験では歩幅の増大がピッチの減少より大きかったため(5.6% 対-3.9%)、正味効果として走行速度が向上した(図2 を参照)。

6 週間のパワープレートトレーニングは経験の浅い短距離走者における短距離走の運動学的特性および瞬発力特性に有意な好ましい変化をもたらし、これはおそらくパワープレートが誘発する筋収縮の向上に起因すると思われる。パワープレート群は調査したパラメータすなわちタイム、走行速度、歩幅、ピッチおよびカウンタームーブメントジャンプのすべてに改善を示した。
瞬発力の持続時間は7.8% 向上した(図2 を参照)。

短距離走のパフォーマンスは走行速度の向上と60 m 走のタイム短縮という正味の効果によって向上した。
ジャンプの高さと瞬発力の持続時間もパワープレート群では向上した。

総合すると、パワープレートを用いたアクセラレーショントレーニングTM は感覚受容器と求心路を刺激し、伸張反射の利用効率を高めると結論できる。
パワープレートによって、高速運動に大きく寄与する速筋線維特異的なトレーニングが可能となる。また日常生活においても、これらの質を高めることによって、運動効率の向上とけがの予防が可能になるであろう。

*パワープレートは(トレーニング機器であり)医療機器ではありません。